独学で日商簿記1級に挑む人のおすすめ教材ランキング

商業簿記

まずは、最近の簿記検定1級試験で出題された論点の傾向を探り、商業簿記問題の特徴も踏まえつつ、攻略方法を考えていきましょう。

商業簿記の最近の出題傾向

第126回 連結財務諸表個別財務諸表 段階取得による支配獲得、他
第125回 決算整理後残高試算表 不動産証券化・固定資産、他
第123回 決算整理後残高試算表 割賦販売・有価証券、他
第122回 損益計算書 期中取引集計・ストックオプション、他
第120回 貸借対照表 委託販売・有価証券、他
第119回 損益勘定、決算残高勘定 割賦販売・繰延ヘッジ会計
第117回 連結財務諸表 税効果会計・未達取引、他
第116回 決算整理後残高試算表 有価証券・セール&リースバック取引

簿記1級合格のために過去問で傾向を知る

商業簿記には、決算整理の総合問題がよく出題されます。その他には、連結財務、本支店会計も出題されたことがありました。

一度でも過去の問題を解いてみた方なら、お分かりだと思いますが、解答を書くまでの準備にかなりの時間が必要で、完璧な解答を作ろうとすれば、同じ時間内に解かなければならない「会計学」に費やす時間が減ってしまいます。

言うまでもなく、4科目のうち1科目でも、4割未満しか得点が取れなかった場合は、他の科目でいくら高得点をあげても、日商簿記1級には合格できません。肝心なのは、まず問題読解のペースを上げること。そして、パーフェクトを求めないことです。手間取ってしまいそうな問題を諦め、解きやすい問題で着実に点を稼ぎましょう。

おすすめの対策法は、基本的な問題を繰り返し解き、ベーシックな仕訳の理解を深めることです。出題される可能性の高い論点を、正確に早く理解できるようになること、これが商業簿記の問題対策では、大切だと思います。

商業簿記の問題解説

実際の過去問から例題を一つご紹介しましょう。

<第117回商業簿記問題>

連結財務諸表を作成する問題です。取り掛かりとしては、1年前に子会社の株式を取得し、全面時価評価法で計算された評価差額に対して連結税効果を考えます。そして差額金額を子会社資本として資本連結し、のれん計算を行います。

この回では、当時変更になったばかりの制度、持分法における未実現利益の消去が出題されました。年々増加し、幅広くなっていく問題に独学で対応するには、やはり根本的な力を蓄えることが一番。ただ、新しい情報に対して、常にアンテナをはっておくことは不可欠です。